焼き肉ライド 鍋越峠越えで山形 -自転車の旅

旅行
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 巨漢ライダーとして避けて通っていた「奥羽山脈越え」。
 ロングライドとなればできれば県外に出たいイメージ・・。宮城県北に住んでいるので、南の福島県は県境までが遠い。そうなると選択肢は岩手・秋田・山形。
 「岩手県は少し前にも盛岡に行ったばかり、秋田か山形・・山越えか・・。」と数日悩んだ末に、踏ん切りをつけて山越えの山形遠征を決定しました。

不安な初日

 峠を越えることが目的なら一日で往復できる距離ですが、自分の場合は旅を楽しみたいので敢えて一泊。

 さらにいうと、ロングライドにはご褒美という名の目的があることが望ましいですね。好き好んでやっているのに、自らご褒美を設定するのはおかしな話ですが。
 ご褒美といえばやはりご当地グルメ。そして山形といえば山形牛!

 あいにく初日は曇りがち、もしかすると少し降られるかも・・という予報。
 出発して山を目指しますが、晴れていればきれいに見えるはずの奥羽山脈、どっさりと雲がかかって見えません。

おわんをひっくり返した形の山は、薬莱山という標高500mほどの単独の山。鍋越峠はその先の雲の中。

麓までの平坦、地味に削られる

 30キロほど山にむかって進みます。
 普段自動車で走るときには「平坦」と認識していますが、自転車で走ると地味に登り基調。まあ、山に向かっているのだから当たり前ですが。
 峠越えに備えて体力温存気味に走るなか、向かい風も加わって一層ペースがあがりません。

 宮城県側、最後のコンビニで休憩。
 サイクルラックがあるところをみると、けっこう峠を越える人が立ち寄るんだろうなあ。

麓をすぎて、徐々に勾配

 コンビニを過ぎると徐々に「坂」という感じの勾配がかかり、緊張感がでてきます。
 ペースをあげず、軽めのギアでクルクル進ませ、とにかく体力温存。
 ところどころ路面が濡れているけれど、幸い雨には降られません。工事で片側交互通行の箇所で立っていた誘導員に聞くと、「朝は降っていたけれど、その後は降っていない」とのこと。空もなんとなく明るくなり、雨の心配はなくなったかも。

写真を撮っていたら睨まれた

「軽いギア、ペースを上げない」と心の中で唱えつつ、登頂

 猿の写真をとっていたら、後ろからきたローディーに抜かれました。
 僕はリュックをしょって一泊のんびりライドの雰囲気丸出しだけど、抜いていったローディーは荷物なし。峠を往復するんだろうなあ・・と思いつつ見送ります。
 往路の坂に踏み込んだだけで慎重になっている自分にとっては「すごい」としか言いようがないです。
 そんな自分でも、坂を登っている最中に軽々と抜かれると多少ショックを受けると思うので、とりあえず止まっているときに抜かれて良かった。

 勾配はさらにきつくなり、さすがに峠越えという感じ。
 それでも、ちょっときつい坂の先はしばらく平坦気味になる・・の繰り返しで、意外にいける。
 念仏のように「軽いギアでペースをあげずに」を心の中でつぶやきながら進んでいくと、こう言ってはなんですが「呆気なく」峠付近に到着!

 大変は大変だったけど、それ以上に身構えていたのでそう感じたのでしょう。
 「奥羽山脈だから1000メートルくらい登る」と思っていたけど、よく考えたら峠道は敢えて頂上狙っていかないですね。走行ログでみたら、最大の標高で500メートルほどでした。

峠付近からみた尾根。紅葉がすごい。

油断なく下って、遅めランチ

 山形側にでて、やっと下り道!
 スピードがでるうえにカーブの連続。グリップの限界に挑戦する気はサラサラないので、終始ブレーキをかけながら下りを楽しみました。

 下りは一気に体が冷えるし、握力も使いますね。
 後日、くだりでは「下ハン」でブレーキングするのがセオリー、軽い力でしっかりブレーキングできる・・ということを知りました。
 けど急な下り坂で下ハンで前傾かかるのは、慣れないとちょっと怖いような気もしますね。

 下り切って尾花沢市内。
 どこでランチにしようか考えつつ進んでいたら、いつの間にか店がなくなってしまい、30キロほど進んだ村山市の道の駅でようやく一休みできました。
 山形といえば山形牛!ですがもうひとつ有名なのがソバ。
 暖かい鳥そば、なかなか美味しかったなあ。

山形そばはイワユル田舎そばっていうのでしょうか。太目でこしがあって、すごく好きです。

気持ちよく、初日ゴール

 ラストもペースをあげず、交通量の多いバイパスを南下。
 無事に宿泊先のホテルキャッスル山形に到着。

 安かったことと、朝食がいいという口コミで予約したのですが、ホテルのたたずまいは立派。
 フロントやロビーも自転車旅行の自分が場違いに感じましたが、応対はいたってフレンドリー。
 長距離自転車に乗ってきたことを気遣ってくれたり、自転車の軽さに驚かれたり、気持ちいい接客でした。

 また予めフロントで自転車を預かってもらえると確認していたので、スムーズかつ楽にチェックインできました。

ホテルキャッスル山形
住所: 〒990-0031山形県山形市十日町4-2-7
電話: 023-631-3311

立派な外観。これは夕食の出掛けにとった写真、もっと明るい時間にチェックインしてます。

ご褒美 山形牛!

 肝心のご褒美「山形牛」!
 17時にはりきって出発。事前リサーチで、「安くて肉がおいしい」とされていた「漢陽苑」というお店に出向いたら、申し訳なさそうに「18時開店」とのこと。
 甘すぎるリサーチを後悔しつつ、1時間も待てないので別のお店・・。事前リサーチで候補にしていた「焼肉大雅」に移動。
 こちらは17時開店とのことで無事に入れました!

 当然のように一番のり。
 昔は開店早々に店に入ることや、客が自分ひとりの状況も嫌なものだったけど、いつの間にかどうでもよくなりました。
 老夫婦で営まれているようで、おばあちゃんが配膳してくれます。
 肉はさすが山形牛!という感じの美味しさ。ご褒美はこうでなくては!

 ビールに焼肉。
 こんなだからいつまでたっても一般的なローディらしい体形になれません。

焼肉大雅
住所: 山形県山形市香澄町1-4-8
電話: 023-642-7204

映っていないところにライスもありますよ。

初日のリザルト

 出発前の不安もなんのその。
 ご褒美まで無事平穏な初日のライドはだいたい100キロ・1000メートルアップ。
 まっすぐ西に進んでまっすぐ南におりる、なんともキリのいい感じでした。

二日目、帰りはきつかった

 万事うまくすすんだ初日。
 心に余裕がでて、帰りは山寺を見物してから帰ろうか・・などとすこし色気がでましたが、初日走って「峠を越えた山形側のほうが下りがきつい・・つまり勾配がきつい」ことや「ほとんど休みなく下り続けだった・・登りも一息つける場所がない」ことを感じていたので、思い直して素直にもときたルートを帰ることにしました。

余談:さくらんぼーし

 いきなり余談ですが、ホテルのロビーに飾ってあったサクランボの飾り物、すごく気に入りました。
 朝食の入場を待つ間に試着しましたが、アシンメトリカルなその形状から想像できないほど頭にしっかりフィット。そしてどんな風貌の人間でもこれを被ると可愛らしくなってしまうところ、とってもいいですね。

 帰ってから調べたら、さくらんぼーしというものだそうです。
 使いどころは限られますが、自分ならラグビー観戦時などに被ると気分が盛り上がりそう。

さくらんぼーし

とりあえず円筒分水

 ゆっくり出発して40キロほど走行。
 13号線のすぐ脇にある円筒分水「袖崎揚水機場送水管吐出水漕」を見学。以前にも立ち寄ったことがあるけれど、交通量のあるバイパス沿いにあるというのが珍しいかも。
 通水していない円筒分水はすぐに見飽きるので、早々にきりあげてライド再開。

袖崎揚水機場送水管吐出水漕」」

カロリーを消費する前にカロリー補給

 ホテルのビュッフェ朝食をたっぷり食べたというのに、宮城側に下ってからだと食べるのが遅くなりそうなので早め昼食は「すきや」で牛丼。

 スポーツ生理学的には、のどが渇く前に水を飲むことは当たり前のこと。カロリーを消費する前に食べるのは、重さでパフォーマンスが落ちるうえに、太りそう。

食べてしまったものは仕方ありません。

 そして峠に向かいつつ、

2日目は好天。前方にそびえる山脈が恐ろしい。

 登りの直前、エナジードリンクでカフェインとカロリーを大量摂取。
 もはやなにが正しいとか、関係ない行動です。

山形側の登り、きつい

 たらふく食べて飲んで、ようやく登りに取り付きました。
 そして間もなく、想像以上にきつい坂の洗礼。

 初日と同じく「ペースをあげずに回す」ことを意識して中腹までは順調だったものの、麓からずっと休みどころなく続く坂。
 そこからさらに登り続けてさらに勾配がきつくなり、「ペースをあげずに回す」余裕はなくなり、一番軽いギアでひたすら踏み込んで登攀。もはや「いずれ限界がくるから足をついてしまおうか」という誘惑、人知れず山の中で自分との闘いになりました。

 それでも「なんとか足をつかずに登り切りたい(もうチャレンジすることはないかもしれないから)」という思いで、いつ終わるともしれない急勾配を登り続けて、ようやく見覚えがある峠近くにあったスノーシェッドが見えてきた!

 時間が遅く進んでいたような感覚ですね。
 このときの達成感たるや、「我ながら、なかなか頑張れるな」と自惚れてしまいました。

登り切ったのち、峠付近にかかる橋で一休み。

山形牛 焼肉ライドを終えて

 思いのほか順調だった往路に対して、想像以上に厳しかった復路。
 個人的には順序が逆のほうがありがたいかなと思いました。
 行きだったら、途中でへばったら下って戻ればいいけど、帰りはなんとしても登り切らないと家につかないですからね。

 でも一度登ってしまえばこっちのもの。
 今度は山形そばの本場 大石田町へのライドもいいし、十四代で有名な村山市の高木酒造の隠れた銘酒「朝日鷹」の買出しライドも面白いかも。
 帰りは一升瓶を背負って登ることになるけれど。

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